特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い
【疾患別各論〜レアな疾患群】
❸石灰沈着性頸長筋腱炎
土田 知也
1
1調布東山病院
キーワード:
石灰沈着性頸長筋腱炎
,
頸部痛
,
嚥下痛
Keyword:
石灰沈着性頸長筋腱炎
,
頸部痛
,
嚥下痛
pp.906-907
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204934
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CASE
患者:57歳、男性。
現病歴:来院前日より左頸部起始部の痛みを自覚した。痛みは上方へ広がり、嚥下痛の他、頸部の回旋運動が不可能となり来院した。来院時、痛みのため苦悶様表情をしており、頭頸部には特記すべき身体所見の異常はなかった。頸椎CT検査を施行したところ、第1・2頸椎の前方尾側に石灰化を認めた(図1矢印)。石灰沈着性頸長筋腱炎の診断でロキソプロフェン60mg 1回1錠1日3回(毎食後)を処方したところ、1週間後には痛みは最強時に比べて半分程度に改善し、2週間後には症状は消失した。
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