特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.
【コラム】
❷海外渡航時の備えと注意すべき事故
鎌田 一宏
1
1福島県立医科大学会津医療センター 総合内科・奥会津在宅医療センター
pp.1479-1482
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204591
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新型コロナウイルス感染拡大の影響や急激な円安の進行を背景に、本邦における2020年以降の海外渡航者数は大幅な減少をみている1)。しかしながら感染拡大の落ち着きと共に、貿易は正常化し、海外旅行需要も徐々に回復傾向にある。
これまで、一般的な海外渡航者の目的地は先進国、特に欧州であったが、その一方で、相当数の海外駐在員や探検旅行者が世界中の開発途上国を訪れていた。この双方への渡航は、今後10年にわたってさらに増加すると予想されており2)、医師は渡航予定者の求めに応じて、的確な現地の最新情報を収集し、共有していかねばならない。
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