特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで
【コラム】
❸総合診療医のMUS診療トレーニングプログラム
太田 大介
1
1聖路加国際病院 心療内科
pp.1366
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204040
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本稿では、MUS(medically unexplained symptoms)に特化した総合診療医(あるいは家庭医)向けのトレーニングプログラムの1つとして、デンマークで行われている「TERM(the extended reattribution and management)モデル」を紹介し、その日本への導入にも触れたい。
ヨーロッパ諸国では、広く家庭医制度が採用されている。住民はそれぞれ特定の家庭医に登録されており、すべての医療はそのかかりつけ医を通して提供されるシステムとなっている1)。MUSを有する患者についても、総合診療医が窓口となって対応する必要がある。そのため、総合診療医にとって、MUS患者への対応を習得することは喫緊の課題になっている。
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