特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで
【総論】
❹MUSと器質的疾患—“自分との戦い”:自分を制御する技法
國松 淳和
1
1南多摩病院 総合内科・膠原病内科
キーワード:
不定愁訴
,
CRP
,
内分泌疾患
,
神経疾患
,
甲状腺ホルモン
,
副腎皮質ホルモン
Keyword:
不定愁訴
,
CRP
,
内分泌疾患
,
神経疾患
,
甲状腺ホルモン
,
副腎皮質ホルモン
pp.1307-1310
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204011
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Case
かなり多忙で時間的に追い詰められた外来。受付終了時刻は近づいているが、まだ患者は列をなしている。そんななか、この4カ月ずっと体中が痛いという初診患者が新たにやってきた。「4カ月も前からで、なんで今!?」という怒りが担当医にわいたが、外来における“時間圧”のなかスプリッティングを起こさせ、「こんなことで怒っているオレ」と「この状況で『こういう患者こそ危ないんだよね〜』みたいなことをさらっと言える、臨床の神のように理想化した医師」に自らを二分した結果、正直なところ菌血症など疑いもしなかったが、とりあえず実施してみた血液培養が翌日陽性となり、「菌血症」と診断され治療につながった。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.