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【神経】
㉔「Parkinson病」の長期的臨床経過と非専門医による治療
飯島 献一
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1医療法人 橘井堂津和野共存病院 内科
pp.1098
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203914
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Case 68歳、男性。几帳面な性格。健診にて血圧上昇を指摘され受診した。他の症状として、農作業中の右手の使いにくさと、妻から夜に寝言が多いと指摘された。服薬歴なし。身体所見:血圧140/90mmHg。右側優位のごく軽度の筋固縮あり。
臨床経過:1年後、右手に振戦が出現、やや前傾姿勢の歩行となった。Parkinson病を考慮してドパミンアゴニストで治療を開始し、漸増により症状改善。しかし症状緩徐進行性で、発症5年後、両手の振戦が顕在化し、筋固縮中等度・動作緩慢となり、L-DOPAを追加。発症15年後には易転倒性・嚥下障害が出現した。デイサービス利用中に38℃の発熱で受診、軽度の誤嚥性肺炎にて入院。絶食・抗菌薬投与にて改善したが、その後、再度39℃の発熱・全身筋硬直・大量の発汗を認めた。
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