特集 —どうせやせない!? やせなきゃいけない??苦手克服!—「肥満」との向き合い方講座
トピックス
❶「抗肥満薬」の位置づけと治療戦略
司馬 熙
1
,
玉井 道裕
2
1諏訪中央病院 内科
2諏訪中央病院 総合診療科
キーワード:
インクレチン
,
セマグルチド
,
チルゼパチド
,
intermittent fasting
,
個別化医療
Keyword:
インクレチン
,
セマグルチド
,
チルゼパチド
,
intermittent fasting
,
個別化医療
pp.855-860
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203817
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Case
肥満により「乾癬性関節炎」の治療に難渋している一例
患者:50歳、男性。30代からBMI 38。
現病歴:10年前に尋常性乾癬を発症。2年前から末梢関節炎・付着部炎が出現し、脊椎関節炎と診断。生物学的製剤が導入され、症状は改善傾向となった。しかし、足底腱膜炎のみ改善せず、立つのがつらくて仕事を辞めてしまった。肥満が免疫学的にも物理的にも足底腱膜炎の悪化要因であることは明らかだが、やせたい気持ちはあっても足底腱膜炎のため運動もできない。HbA1cは7.0%。通常の食事療法では減量できず、患者から「やせる薬はないか。断食してもよいか」と質問された。
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