特集 NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
新しい話題と今後の展望
新薬開発の最近の動向
角田 圭雄
1
,
中島 淳
2
,
岡上 武
3
1国際医療福祉大学大学院ヘルスケアMBA
2横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室
3大阪府済生会吹田病院
キーワード:
セマグルチド
,
resmetirom
,
ペマフィブラート
Keyword:
セマグルチド
,
resmetirom
,
ペマフィブラート
pp.1639-1647
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000522
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Headline
1 NASHの病態は多様であり,糖脂質代謝治療薬を含む代謝改善薬,抗炎症薬,抗線維化薬など活況ではあるがすでに開発が中止された薬剤もあり,組織学的エンドポイントを求められることが障壁の一因になっている.
2 今後GLP-1受容体作動薬はNASH治療のセントラルプレイヤーとして期待されており,GIPやグルカゴン受容体活性化薬との併用療法も期待できる.
3 甲状腺受容体β作動薬(resmetirom)は第III相試験でNASHおよび肝線維化の改善,脂質プロファイルの改善も認めた.PPAR活性化薬ではペマフィブラート(α),saroglitazar(α/γ),lanifibranor(α/δ/γ)などが有望である.
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