特集 糖尿病治療薬のチョイス!—こんなとき,あんなとき
一歩進んだ薬剤のチョイス
やせるための糖尿病治療薬のチョイス
亀井 望
1
1広島赤十字・原爆病院内分泌・代謝内科
キーワード:
グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬
,
GLP-1受容体作動薬
,
グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド/GLP-1受容体作動薬
,
GIP/GLP-1受容体作動薬
,
チルゼパチド
,
ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬
,
SGLT2阻害薬
Keyword:
グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬
,
GLP-1受容体作動薬
,
グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド/GLP-1受容体作動薬
,
GIP/GLP-1受容体作動薬
,
チルゼパチド
,
ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬
,
SGLT2阻害薬
pp.81-85
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620010081
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Point
◎肥満を伴った糖尿病において,体重を減らす治療は心血管アウトカムや脂肪率を改善する可能性がある.
◎糖尿病の薬物療法において,「超高度:セマグルチド,チルゼパチド」→「高度:デュラグルチド,リラグルチド」→「中等度:前述以外のグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬,ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬」→「影響なし:ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害薬,メトホルミン」の順に強い体重減少作用を有する.
◎体重減少効果のある糖尿病の薬剤比較によれば,現在使用可能な薬剤のなかではグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドが最も強い体重減少作用を示す.
◎早期から強力に体重と血糖を管理することにより,糖尿病治療の目標である“糖尿病のない人と変わらない寿命とQOL”を達成できる可能性が広がった.
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