発言あり
エイジング
尾前 照雄
1
,
細矢 次子
2
,
村瀬 敏郎
3
1国立循環器病センター
2東京都多摩老人医療センター医療相談室
3日本医師会
pp.1-3
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900249
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「エイジングと脳」
人口の高齢化に伴い,エイジングの問題は医療のみならず,政治・経済の面でも,大きな課題を投げかけている.生物はすべて生まれてから成長し,子孫を次の世代に残し,自らは老いて死滅していく.どの生物にも,寿命には一定の限界がある.
日本人の平均寿命は,第二次大戦後非常な勢いで延び続け,今や日本は世界で一,二を競う長寿国家になった.医学・医療の進歩がこれに大きく貢献してきたことは当然であるが,広い意味での生活環境の好転も決して見逃がせない.病気を診断し治療するだけでは,この想像を越えた寿命の延長は達成できなかったに違いない.
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