特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。
【Ⅱ章】ライフステージ別 よくあるプロブレム
▼更年期以降(60代以降)
動脈硬化性疾患—「動脈硬化性疾患」に関する女性の特徴は何ですか?
宮尾 益理子
1
1アットホーム表参道クリニック
pp.342-344
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203061
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女性ホルモンに「抗動脈硬化作用」があるため、閉経前の女性に動脈硬化性疾患は稀であり、男性より約10年遅く発症し頻度も少ない。一方で、「虚血性心疾患」の症候が非典型的であること、高齢発症で併存疾患も多くなることなどから発症後の予後は不良であり、死因としては悪性腫瘍より多い。また、リスク因子として、閉経時の「LDLコレステロール上昇」が顕著であること、「喫煙」「糖尿病」によるリスクの上昇が男性より大きいことなどの特徴がある。
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