#総合診療
#書評:—これからはじめる—非がん患者の緩和ケア
森田 達也
1
1聖隷三方原病院 緩和治療科
pp.889
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202710
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本書は、まず、一番最後の編者紹介の写真を眺めるのが正しい読み方に違いない。編集にあたった優しそうな(仮面をかぶった)2人は、1人が心療内科アイデンティティ、もう1人が総合内科アイデンティティ(のはず)である。本書では、編集者の総合内科・心療内科志向によって緩和ケアが磨かれているようにみえる。
本書のカバーする範囲は広い。心不全だけ!認知症だけ!!ではなく、臨床医がよく出合う緩和ケアの対象となる非がん疾患が網羅されている。特に、腎不全・肝不全は出合う頻度の割には、これまであまり取り上げられてこなかった。だるい・かゆい・なんか落ち着かない時に、どのような方法があるのか?が具体的な処方例を添えて解説してある。
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