特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文
【教養編】
栄養疫学|全米規模の介入研究とそのインパクト—科学者としての素地を培った医学研究
今村 文昭
1
1英・ケンブリッジ大 Medical Research Council 疫学ユニット
キーワード:
ホルモン補充療法
,
二重盲検ランダム化比較試験
,
Women's Health Initiative
Keyword:
ホルモン補充療法
,
二重盲検ランダム化比較試験
,
Women's Health Initiative
pp.572-576
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202599
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
❶激アツ論文との出会い
私は現在「栄養疫学」を専門に、英・ケンブリッジ大学医学部で、主に糖尿病とその病態に注目した疫学研究に従事しています1)。私が選んだのは、米・コロンビア大学医学部栄養学科修士課程の時に出会った論文です。2002年に留学してまだ数カ月の、ある講義でのことでした。その講義は週2コマあり、1コマごとに10本前後の論文が選ばれ、それを読んで内容を発表できるよう用意するのが課題でした。多くの課題論文の1つが、JAMAに発表されて数カ月経ったばかりのこの論文だったのです(激アツ論文ファイル⓯)。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.