特集 これではアカンで!こどもの診療—ハマりがちな11のピットフォール
【各論】
—❻昼か夜/休日かで大違い!?—「けいれん」への救急対応の心得
染谷 真紀
1
1兵庫県立こども病院 救急総合診療科
キーワード:
熱性けいれん
,
けいれん重積状態
,
急性脳炎・脳症
,
抗けいれん薬
,
意識障害
Keyword:
熱性けいれん
,
けいれん重積状態
,
急性脳炎・脳症
,
抗けいれん薬
,
意識障害
pp.304-309
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202518
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Case
「けいれんが止まらない」「意識障害がよくならない」時は
患者:1歳2カ月、女児
既往歴:特になし
家族歴:3歳の兄に熱性けいれんあり
現病歴:5日前から咳・鼻汁、2日前から発熱を認めたため、近医を受診し「上気道感染症」と診断され対症療法となっていた。その後も熱は続き、徐々に活気が乏しくなり、食欲も低下していたが、水分は摂取していた。自宅で寝ている際に、全身性強直間代けいれんが突然出現し、救急搬送された。
来院時、けいれんが持続していたためミダゾラムを静注するもけいれんは持続し、再度ミダゾラムを投与したが止痙は得られなかった。迅速血糖検査で30mg/dLと低値であったため、ブドウ糖の投与を行ったところ止痙を得た。
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