オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・37
皮膚病変(紫斑)の原因は?—診断が遅れると予後不良…かも
芳野 徹
1
,
新里 敬
1
,
徳田 安春
2
1社会医療法人 敬愛会 中頭病院 総合内科
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.106-110
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202462
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CASE
患者:53歳、男性。
主訴:倦怠感、両足底・手掌の紫斑。
現病歴:来院4カ月前に鼻出血を繰り返していたが、自然に軽快したため病院受診はしていなかった。3週間前から食思不振と不眠が出現、近医で上部消化管内視鏡と腹部CT検査を受けたが、特記すべき所見は認められなかった。不眠が持続したため精神科を受診、エチゾラムとゾルピデムが処方された。2週間前から結膜炎が出現、前日から両手掌と足底に紫斑が出現し、歩行時の足底の違和感を自覚した。倦怠感の増強と微熱が出現してきたため当院受診、精査のため入院となった。
併存症:Basedow病、緩徐進行型1型糖尿病。
既往歴:胆石症(胆囊摘出術)、左眼球後方の腫瘍(30年以上前に開頭術)。
喫煙:1日20本15年間、37歳時に禁煙。
飲酒歴:なし。
常用薬:メチマゾール、メチルコバラミン、オロパタジン、ファモチジン、エチゾラム、ゾルピデム、インスリンリスプロ、インスリングラルギン。
職業歴:シェフ(休職中)。
アレルギー歴:食事・薬剤ともになし。
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