連載 宮子あずさのサイキア=トリップ・77
熱気のある文章は人生を変える!(かも)
宮子 あずさ
pp.116-117
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100762
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哲学書がブームです(我が家で)
超訳のニーチェ本も売れ、世の中哲学書がブームらしいですね。ふふふ。そのちょっと前から、我が家では(といっても、夫婦2人)来ていたんですよ、哲学書ブームが。
きっかけは、趣味の大学通信教育でした。私は武蔵野美術大学でデザインを、夫は大阪芸術大学で音楽を学んだのですが、そこでは「美とは何か」という問題が、絶えず問われるのです。それは最終的には認識論までさかのぼるのですが、音楽、モノという具体的な話から入っていくので、哲学へのアプローチとしては、とっつきやすいんですよ。この感覚は、精神科領域の看護師や医師が、精神を病むことの意味を考えるところから、哲学的な思考に入っていくのに、近いと思います。
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