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異常分画を伴った無症候性高クレアチンキナーゼ血症の1例
梶原 祐策
1
1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科
pp.1025-1026
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202227
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CASE
患者:54歳、女性。
現病歴:近医で行われた血液検査で、偶然、クレアチンキナーゼ(以下CK)高値を指摘され、
精査目的で紹介された。
既往歴:本態性高血圧と逆流性食道炎に対する加療のみであり、スタチンは服用していない。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:バイタルサインは正常で、筋症状・皮疹は認めない。
検査所見:当院での検査でもCKは1,113IU/Lと高かったが、明らかな心電図異常や心筋逸脱酵素の上昇は認めず、血清ミオグロビン値や甲状腺機能も正常であった。
免疫阻害法によって測定されたCK-MBは1,953IU/L(175.5%)と、偽高値を示したことから、
電気泳動法によるCKアイソザイム分析を行った(図1)。
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