特集 “ナゾ”の痛み診療ストラテジー|OPQRSTで読み解く
【コラム】
鎮痛薬の副作用
土屋 洋之
1
,
仲里 信彦
2
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター救急科
2沖縄県立南部医療センター・こども医療センター総合内科
pp.460-461
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202015
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筆者は救急・集中治療専門医である。勤務している救命救急センターでは、年間4万人の患者(うち45%が成人、救急搬送台数は約5,000)の診療にあたっている。昨今、救急受診される高齢者の患者数は年々増加傾向にある。そのなかで、救急室を受診する高齢患者の多くに、疼痛緩和目的で、鎮痛薬が(頓用だけでなく定期服用としても)処方されている。救急の現場において、その鎮痛薬の副作用に、しばしば悩まされている。
本稿では主にNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、オピオイド、一部の漢方薬など鎮痛補助薬についての副作用を、救急現場からの声を中心に述べる。
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