特集 糖尿病のリアル—現場の「困った!」にとことん答えます。
複雑困難事例の「こんな時どうする!?」
CASE2 「認知症や介護施設入所のため、インスリンをやめてほしい」—インスリンの“ステップダウン”
澤木 秀明
1
1澤木内科・糖尿病クリニック
キーワード:
インスリン隔日投与
,
週1回GLP-1受容体作動薬
,
ノボペンエコーTM
,
動物の名前テスト
Keyword:
インスリン隔日投与
,
週1回GLP-1受容体作動薬
,
ノボペンエコーTM
,
動物の名前テスト
pp.355-359
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201400
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Case
患者:95歳、女性。60歳くらいより、「2型糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」を指摘され内服治療。
主訴:ADL低下。
既往歴:80歳代;肺炎で入院、白内障手術。90歳代;転倒し頭部打撲血腫、左前腕熱傷。
家族歴:糖尿病なし。
生活歴:飲酒なし、喫煙なし。
現病歴:夫の援助のもと、インスリン自己注射療法(アスパルト朝6-昼4-夕4単位・食直前、グラルギン6単位・朝食直前)と食事療法を受けていた。夫の逝去に伴い、独居となった。自己管理が難しくなり、施設に入所予定となった。デュラグルチド(GLP-1受容体作動薬)週1回注射を開始すると、インスリンの減量が図れ、最終的にはインスリン注射を中止できた。
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