特集 糖尿病のリアル—現場の「困った!」にとことん答えます。
糖尿病リアルQ&A
—Q3 注射薬—「インスリン導入/追加 or GLP-1受容体作動薬? どの薬を使えばいい? 週1回注射のよい適応は?」
弘世 貴久
1
1東邦大学医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野
キーワード:
持効型溶解インスリン
,
追加インスリン
,
長時間型
,
短時間型
,
配合溶解インスリン
,
低血糖
Keyword:
持効型溶解インスリン
,
追加インスリン
,
長時間型
,
短時間型
,
配合溶解インスリン
,
低血糖
pp.332-336
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201392
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
インスリン導入のトレンド「BOT」
Case1
患者:56歳、男性。身長168cm、体重77kg。2型糖尿病歴8年。
内服薬:シタグリプチン50mg(DPP-4阻害薬)およびグリメピリド3mg(SU薬)。
現病歴:上記内服にてHbA1c8.9%とコントロール不良のため、BOTにてインスリン導入となった。グリメピリドは1mgに減量したうえ、シタグリプチンは同量で継続したまま、インスリンデグルデク4単位から開始し、毎受診時に空腹時血糖を測定し、120mg/dLを切るまで2単位ずつ増量した。最終的には14単位の投与により、空腹時血糖値110mg/dL前後まで低下し、HbA1cも6.8%台まで改善した。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.