特集 診療を変える新しい薬2010
【新しい投与法と工夫】
BOT―長時間作動性インスリンによるBasal supported oral therapy
浅原 哲子
1
1京都医療センター 臨床研究センター 糖尿病研究部 臨床代謝栄養研究室
キーワード:
BOT(Basal supported oral therapy)
,
経口血糖降下薬
,
基礎インスリン
,
持効型溶解インスリン
,
食後高血糖
Keyword:
BOT(Basal supported oral therapy)
,
経口血糖降下薬
,
基礎インスリン
,
持効型溶解インスリン
,
食後高血糖
pp.248-250
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101887
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Basal supported oral therapy(BOT)とは
Basal supported oral therapy(BOT)とは,経口血糖降下薬だけでは血糖コントロールが不十分な症例に対して,基礎インスリンとして持効型溶解インスリン製剤を1日1回追加する方法で,最近注目されている.BOTは持効型溶解インスリンを1回使用することにより,患者のベースの血糖を下げ,食後血糖の上昇は経口血糖降下薬により抑制しようとする治療法である.この持効型溶解インスリンを用いたBOTは,米国/欧州糖尿病学会コンセンサスアルゴリズム1,2)(図1)において,経口血糖降下薬にて効果不十分な2型糖尿病患者のインスリン療法の第1段階として最も効果的であると推奨されている3).
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