総説
セマグルチドの臨床薬理学 週1回投与のGLP-1受容体作動薬
稲垣 暢也
1
1京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学
キーワード:
血糖
,
体重減少
,
皮下注射
,
低血糖症
,
糖尿病-2型
,
肥満
,
分子構造
,
薬物相互作用
,
腎機能障害
,
服薬アドヒアランス
,
時間薬物動態学
,
Semaglutide
Keyword:
Blood Glucose
,
Molecular Structure
,
Drug Interactions
,
Hypoglycemia
,
Obesity
,
Injections, Subcutaneous
,
Chronopharmacokinetics
,
Weight Loss
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Semaglutide
,
Medication Adherence
,
Renal Insufficiency
pp.807-813
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020279802
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2型糖尿病治療薬として新たに開発中であるグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬のセマグルチドは、薬物動態試験において週1回皮下投与が可能であることが示された。また、様々な機序を介して血糖コントロールを改善し、体重を減少させた。セマグルチドの安全性プロファイルは他のGLP-1受容体作動薬と同様であり、低血糖を増加させることなく、良好な血糖コントロールを可能にすることが示された。本総説では、セマグルチドの第1相臨床試験について解説する。
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