こんなときオスラー|超訳『平静の心』・13
看護師と共に患者の心に向き合う—「医師と看護婦」「看護婦と患者」の章より
平島 修
1
1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
pp.126-130
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201322
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
CASE
❶-a
患者a:畑仕事を行う、元気な90代、男性。
前日から続く腹痛を主訴に来院した。来院時38℃台の発熱、右季肋部に圧痛を認め、採血で肝胆道系酵素上昇、腹部CTで総胆管の拡張および下部胆管に結石が疑われ、総胆管結石、急性化膿性胆管炎と診断。本人・家族へ、緊急で内視鏡的逆行性胆管ドレナージ術(ERBD)の説明を行ったところ……。
患者a「もう年なんだから、苦しいことはしないでくれ!」
CASE
❶-b
患者b:認知症のため発語はほとんどない、全介助の95歳、男性。
前日から続く腹痛を主訴に来院した。来院時38℃台の発熱、右季肋部に圧痛を認め、採血で肝胆道系酵素上昇、腹部CTで総胆管の拡張および下部胆管に結石が疑われ、総胆管結石、急性化膿性胆管炎と診断。本人・家族へ、緊急で内視鏡的逆行性胆管ドレナージ術(ERBD)の説明を行ったところ……。
家族b「先生、お任せします。なんとかしてください。とにかく助けてください!」
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.