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患者:77歳、男性。
主訴:発熱、意識障害。
生活歴・既往歴:ADL自立、独居、生活保護受給者。高血圧・脂質異常症で他院かかりつけ。
海外渡航歴・ペット飼育歴・動物曝露歴などなし。
薬剤歴:ニフェジピン、アトルバスタチン、オロパタジン。
現病歴:2日前まで元気。1日前から全身の痛みと38.4℃の発熱が出現したため近医を受診。アジスロマイシンを処方され帰宅したが、入院当日たまたま来訪した友人が自宅の布団の中でぐったりしている患者を発見したため救急要請。
身体所見:血圧160/91mmHg、脈拍数90回/分、体温40.4℃、呼吸数30回/分、SpO2 98%(室内気)、GCS(Glasgow Coma Scale)E4V2M5(11点)。
項部硬直あり、下顎から前胸部まで3横指開大、胸腹部に明らかな所見なし。神経学的所見は従命できないため正確な把握は困難だが、瞳孔4mm/4mmで左右差なく対光反射も正常、腱反射亢進・減弱なく病的反射も認めない。
血液検査:WBC 12,400/μL、Hb 10.9g/dL、Plt 14×104/μL、PT-INR 1.16、APTT 50.2秒、TP 6.6g/dL、Alb 2.6g/dL、AST 39IU/L、ALT 15IU/L、BUN 14mg/dL、Cr 0.7mg/dL、Na 131mEq/L、K 3.3mEq/L、Cl 98mEq/L、CRP 29.6mg/dL。
血液ガス分析;pH 7.565、pCO2 17.5mmHg、pO2 84.1、HCO3- 15.6mmol/L、乳酸3.6mmol/L。
尿検査:尿定性;尿タンパク(2+)、尿潜血(3+)。尿沈渣;赤血球5〜9/HPF、白血球0/HPF。
脳脊髄液検査:グラム染色で図1のような所見が得られた。
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