オール沖縄!カンファレンス・12
痛い!明らかな不迷熱
平良 翔吾
1
,
村山 知生
1
,
徳田 安春
2
1社会医療法人友愛会豊見城中央病院・腎臓内科
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.1699-1703
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201276
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
CASE
患者:43歳、女性。
主訴:発熱、腰背部痛。
現病歴:受診1カ月前に右結石性腎盂腎炎のため、他院泌尿器科で4日間入院加療をした。その経過中に左腰背部痛を認め、退院後も同部の疼痛が持続した。2週間前に近医ペイン・クリニックを受診し、腰椎椎間板ヘルニア(L5/S1)の診断でブロック注射を施行されたが、同日夜間より悪寒戦慄を伴う発熱を認めた。10日前に同ペイン・クリニックを再診し、血液・尿検査で腎盂腎炎の再発が疑われた。抗菌薬の内服を開始したが、夜間増悪する発熱と左腰背部痛は持続しており、発熱・腰背部痛精査目的で内科外来受診となった。左腰背部と左大腿外側にかけてしびれるような疼痛で、鎮痛薬を定期使用しており、下肢脱力や排尿障害は認めなかった。
既往歴:右腎結石・尿管結石、結石性腎盂腎炎(前医入院時には血液培養陰性)。
生活歴:職業;事務職、飲酒;機会飲酒、喫煙;なし。
家族歴:特記事項なし。
内服歴:アセトアミノフェン200mg 2錠疼痛時、ジクロフェナクナトリウム座剤50mg 3錠分3。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.