連載 はへほのはなし:第5話
迷曲は悠久の調べ
永井 静
pp.78-79
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101732
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第3話,第4話を執筆された紙野 厚美氏,愛野 次譲氏の数式を交えた文章が,あまりにも名文であったため,第5話は予想以上の難産で,予定日超過は必至の状況である。巨大な九つの峰として聳え立つベートーヴェンの交響曲を前にして,交響曲第1番の着想から完成まで実に21年を要したヨハネス・ブラームスの気持ちが痛いほどよくわかる。ドイツ三大Bの遅筆に比べれば,「は へ ほのはなし」執筆陣の締切厳守は絶賛に値するにもかかわらず,LiSA編集部から歳暮の一つも届かないとは一体どうしたことか。血も涙もない編集部のE嬢,N嬢には「近いうちに」提出しますと答弁しておけば,いずれ編集部が解散するのでは,と期待する日々である。
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