こんなときオスラー|超訳『平静の心』・2
「超然の術」と「謙遜の徳」を身につけよ!—「教師と学生」の章より
徳田 安春
1
1臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄
pp.254-257
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200777
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CASE1
医学生A君は大学でフットサル部に所属していた。部活の顧問がとても熱心で、厳しい指導を受け、夏休みはほぼ連日部活動に明け暮れていた。A君のフットサルのスキルはめきめき上達し、毎日フットサルのことを考えるようになった。顧問の口癖は、「勉強ばかりが大学生活ではないでしょう」、であった。一方で、3カ月後に予定されているOSCE(Objective Structured Clinical Examination)とCBT(Computer-Based Testing)の準備はほとんどできていなかった。
厳しい医学部受験を突破したA君は、大学生活をできるだけ有意義に過ごしたいと考えている。勉強はもちろん頑張る。医師になるのだから。でもA君にとっては、部活や恋愛、旅行、バイト、趣味、ショッピングなど、やりたいことはたくさんあるのだ。
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