特集 妊婦・褥婦が一般外来に来たら─エマージェンシー&コモンプロブレム
【よくある外来プロブレムとその対応】
妊娠中の悪心・食欲不振
高多 佑佳
1
,
吉岡 哲也
1,2
1恵寿総合病院家族みんなの医療センター
2恵寿ローレルクリニック
キーワード:
つわり
,
Wernicke脳症
,
妊娠高血圧症候群
,
HELLP症候群
,
急性妊娠脂肪肝
Keyword:
つわり
,
Wernicke脳症
,
妊娠高血圧症候群
,
HELLP症候群
,
急性妊娠脂肪肝
pp.35-38
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200438
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「悪心」は妊婦の最も代表的なcommon problemである.実に50〜80%に悪心・嘔吐が認められるといわれる1).確かに多くの妊婦は,このような症状が出た場合には,まず産科に受診すると思われる.しかしながら,これだけよくあるproblemであるから,状況によっては一般外来を受診することも十分にありうる.特に妊娠がまだ判明していない場合にはよくあり,また救急診療に携わることの多い総合医としては,そのような場で妊娠の有無の検索を含め,妊婦への初期対応を求められることもあるだろう.
妊婦の悪心・食欲不振にあたっては,妊娠経過のどの段階にあるかを念頭に置きながら対処する必要がある.
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