特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ
【症状編】
悪心・嘔吐
片岡 祐
1
1(前)組合立諏訪中央病院/(現)原村診療所
キーワード:
制吐薬
,
錐体外路症状
,
アルコール綿
,
つわり
,
乗り物酔い
Keyword:
制吐薬
,
錐体外路症状
,
アルコール綿
,
つわり
,
乗り物酔い
pp.1195-1197
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202821
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はじめに
悪心・嘔吐の訴えは消化器疾患のみならず、さまざまな感染症、中枢神経疾患、内耳疾患、心血管系疾患、代謝性疾患と鑑別が多岐にわたるため、的確な診断と原因治療が重要であることは言うまでもないが、症状としての不快は強く、容易に脱水や栄養障害を招くため、その対症療法は大切である。本特集の趣旨からは、診断にあたって薬剤誘発性の悪心・嘔吐に常に気を配り、原因の除去を怠り制吐薬を追加処方することでさらなる副作用を重ねることは避けたい。
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