特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療
【関節痛で疑うコモンな疾患】
感染性
西口 翔
1
1湘南鎌倉総合病院総合内科
pp.342-343
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200180
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Case
変形性股関節症術前に発熱を呈した1例
患者:61歳,女性.
主訴:右股関節が痛い.
現病歴:半年前から右股関節が痛くなり,杖歩行となった.整形外科にて右変形性股関節炎と診断され,人工関節手術が検討されていた.3週間前より疼痛増悪して動けなくなり,38℃の発熱を認めるようになった.右股関節に圧痛と熱感あり,当科入院となった.
検査結果と経過:血液検査はWBC 21,600/μl, CRP 3.3mg/dl, HbA1c 6.7%であった.腹部造影CTで右股関節周囲に液体貯留を認めたためCTガイド下穿刺施行し,後日,Campylobacterが検出された.化膿性股関節炎と診断し,抗菌薬点滴治療と整形外科にて外科的ドレナージ施行され右股関節痛は軽快した.
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