特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス
【総論】
プライマリ・ケアで見逃しやすいスポーツ傷害,専門家への紹介のタイミング
平野 篤
1,2
1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター
2水戸協同病院整形外科
キーワード:
骨端症
,
疲労骨折
,
腰椎分離症
,
前十字靱帯損傷
,
離断性骨軟骨炎
Keyword:
骨端症
,
疲労骨折
,
腰椎分離症
,
前十字靱帯損傷
,
離断性骨軟骨炎
pp.110-112
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200069
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Case
患者:10代男性.
スポーツ歴:少年団に入ってサッカーを週2回行っている.
現病歴:1カ月前から右膝痛があり,親が,足を引きずってサッカーをしているので気になり,近医整形外科を受診した.そこで右膝のX線撮影を行ったが,特に異常なく成長痛だと診断された.その後,痛みは増悪しないため経過をみていたが,昨日,サッカーの試合後に痛みが増悪し,歩行困難となり救急外来を受診した.
身体所見:右膝近位外側に腫脹圧痛があり,膝関節屈曲が困難.
X線所見:右大腿骨遠位に病的骨折を認め,同部位外側に骨膜反応を認める.
診断:右大腿骨遠位骨幹端に発生した骨肉腫,肺転移を認めた.
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