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編集後記
真口 宏介
pp.188
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100550
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2012年を迎えたが,各地で大雪に見舞われ,寒い冬が続いている.「温暖化が進んでいる」と言われているが,一方では「氷河期に向かっている」との意見も耳にする.どちらが本当なのだろう? 統計の取り方や地域によって専門家の意見が異なっているらしい.
さて,本号では膵画像診断としてUS,CT,PET/CT,MRI,EUS,ERCP,膵管鏡の最新動向について解説頂いた.確かに機器の進歩は目覚ましく,これらを用いれば小膵癌の発見も難しくないと思える.ただし,これら全ての検査を行うことは医療経済的には難しく,患者の負担もある.また,どの検査を優先し,どの所見が得られた場合に次に何の検査を行うか,が問題となる.今までは検診を含め,最初に行われる検査法としてUSが位置してきたが,現在までの成績では膵癌の早期発見に十分寄与しているとは言い難い.他の検査法によるスクリーニング法の構築が必要である.
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