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特集 肝細胞癌の化学療法―分子標的治療の進歩と効果判定
各論
肝細胞癌の化学療法の進歩
肝細胞癌の分子標的治療の進歩と治療成績
Advances and efficacy of molecular targeted therapy for hepatocellular carcinoma
工藤 正俊
1
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学 消化器内科
1Department of Gastroenterology and Hepatology,Kinki University of Medicine
キーワード:
肝細胞癌
,
分子標的治療
,
ソラフェニブ
,
SHARP study
,
ASIA-PACIFIC study
Keyword:
肝細胞癌
,
分子標的治療
,
ソラフェニブ
,
SHARP study
,
ASIA-PACIFIC study
pp.593-601
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100464
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要旨
分子標的薬ソラフェニブが2009年5月に日本でも承認された.ソラフェニブは全身化学剤として唯一,予後に延長効果をもたらす薬剤として承認された.当院においても約150例の使用経験があるが,その効果は明らかで腫瘍増殖が抑えられる傾向にある.現在,新規分子標的薬の開発状況はfirst line試験およびsecond line試験そして既存の標準治療との組み合わせの3種類に分類することができる.これらの臨床試験が成功した場合には肝細胞癌の予後が数年単位で向上することは間違いない.その意味において分子標的薬の登場は肝細胞癌治療のbreakthroughと言えよう.
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