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特集 肝区域と画像診断update
各論
画像からみた新しい肝の解剖学的理解と臨床応用
肝移植のための区域診断
Segmentation of the liver for living donor liver transplantation
田浦 康二朗
1
,
小倉 靖弘
1
,
上本 伸二
1
Kojiro TAURA
1
,
Yasuhiro OGURA
1
,
Sinji UEMOTO
1
1京都大学 外科
1Division of Hepato-Biliary-Pancreatic and Transplant Surgery,Department of Surgery,Graduate School of Medicine,Kyoto University
キーワード：
生体肝移植
,
肝静脈灌流領域
,
3DCTシミュレーション
Keyword:
生体肝移植
,
肝静脈灌流領域
,
3DCTシミュレーション
pp.456-460
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100428
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要旨
生体部分肝移植においてはレシピエントの代謝需要とドナーの安全とを両立させる必要がある．当科ではMeVis社との共同研究によりドナー肝の3DCTシミュレーションを行いグラフト選択に役立てている．肝右葉の静脈ドレナージは右肝静脈，中肝静脈，短肝静脈(下右肝静脈を含む)によってなされるが，これらの割合は症例によって大きく異なっている．3DCTシミュレーションはドナー肝の体積，血管解剖に加え，肝静脈灌流領域に関する情報をもたらし，適切なグラフト選択や肝静脈再建術式の決定に欠かせないツールとなっている．
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