State of the Art
腹腔内神経鞘腫の1例
石田 祐介
1
,
岡部 義信
1
,
加治 亮平
2
,
勝本 充
2
,
赤須 玄
2
,
御鍵 和弘
2
,
堀内 彦之
2
,
川原 隆一
3
,
守屋 普久子
3
,
中島 収
4
,
木下 壽文
3
,
鶴田 修
3
,
佐田 通夫
2
,
安元 真希子
2
1久留米大学医学部
2久留米大学医学部 内科学講座 消化器内科部門
3久留米大学医学部 外科
4久留米大学医学部 病理
pp.560-563
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100196
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症例
患者 54歳,男性
主訴 特記事項なし
既往歴 22歳時に右鼠径ヘルニアに対して閉鎖術を行っている.
家族歴 父は肝細胞癌,母は膵頭部腫瘍 (詳細不明).
現病歴 2005年1月,C型慢性肝炎の精査加療目的に当院へ紹介となった.その際,腹部US(ultrasonography),腹部CTで膵頭部腹側領域に30mm大の境界明瞭な充実性腫瘤を指摘されたが放置されていた.2008年4月の腹部CTで増大傾向が認められたため,精査目的に当科へ入院となった.
入院時現症 身長160.3cm,体重55.5kg.胸部は理学的所見に異常はなく,腹部は平坦,軟で圧痛なく,腫瘤も触知しなかった.
入院時血液生化学検査 肝胆道系酵素や膵酵素,腫瘍マーカー(CEA,CA19-9)は正常範囲内であった.
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