Japanese
English
特集 肝胆膵のIntervention―エキスパートからのメッセージ
経皮経肝的アプローチ―肝嚢胞に対するアブレーション
Ablation therapy for hepatic cysts
井上 達夫
1
,
石川 恵美
1
,
南 康範
1
,
鄭 浩柄
1
,
工藤 正俊
1
Tatsuo INOUE
1
,
Emi ISHIKAWA
1
,
Yasunori MINAMI
1
,
Hiroshi TEI
1
,
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学医学部 消化器内科
1Division of Gastroenterology and Hepatology,Kinki University School of Medicine,Osaka
キーワード:
肝嚢胞
,
ドレナージ
Keyword:
肝嚢胞
,
ドレナージ
pp.117-120
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100128
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要旨
肝嚢胞の頻度は検診エコー検査にて約7%に認められるが,治療対象になる症例は少ない.現在,わが国では有症状肝嚢胞に対しては経皮経肝的アプローチによる穿刺排液治療が幅広く行われているが,穿刺排液のみを行う場合や,ミノサイクリンやエタノール,OK-432(ピシバニール(R)),EO(5% ethanolamine oleate)を内容液排液後に注入する場合など,各施設で治療内容が異なっているのが現状である.穿刺においても1回穿刺にて処置を終了する場合,ドレナージチューブを留置し経過観察を行う場合もあり,明確な治療ガイドラインは存在しない.そのため本稿では肝嚢胞に対する経皮的アプローチの一般的な適応,禁忌,手技の流れ,ポイント,コツと,各硬化療法の文献的成績を加えて概説する.
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