研究会紹介
肝不全治療研究会
國分 茂博
1
1北里大学東病院消化器内科
pp.254
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900502
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本会発祥の経緯は,1994年4月から年2回行われてきた胃静脈瘤に対するBRTO勉強会が,1998年9月「日本門脈圧亢進症食道静脈瘤学会」に吸収され,その附置研究会として『BRTO研究会』開催に変更になったことに始まる.
その後計9回行われてきたこのBRTO勉強会では,後半から肝性脳症についての演題が約半数を占めるようになり,この新たな治療法の適応についてさらに検討する必要性が高まっていた.しかし附置研究会の開催は学会が行われる時期に併せた年1回に限られ,むしろ討論の場が減ってしまったため,本会発足の機運が高まった.そして治療法の技術に対する進歩を図る目的のBRTO研究会に対し,肝性脳症における根本的な病態生理を最新の視点から模索し,肝硬変による肝不全すべての治療に貢献する会として,本会の名称を代表世話人である沖田極(山口大学第一内科教授)先生が『肝不全治療研究会』と命名した.さらに病態機序の考察において本邦のリーダー的存在である昭和大学藤が丘病院助教授,与芝真先生に監事をお願いした.本会を構成する世話人(以下,敬称略)には森脇久隆(岐阜大学第一内科教授),鈴木一幸(岩手医科大学第一内科教授),村島直哉(虎の門病院消化器科),林星舟(都立駒込病院肝臓内科),金川博史(稲積公園病院肝臓内科)先生および小生の6名が加わった.また本会の開催にあたり,ウイルス肝炎研究財団の後援を賜った.
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