Japanese
English
特集 上腹部血管性病変―画像診断と治療選択
血管異常を有する症例に対する肝移植
Liver Transplantation for the Cases with Vascular Anomalies
中澤 勇一
1
,
川崎 誠治
1
Yuichi NAKAZAWA
1
,
Seiji KAWASAKI
1
1信州大学医学部移植外科
1Department of Transplant Surgery, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
肝移植
,
先天性門脈欠損症
,
門脈血栓症
Keyword:
肝移植
,
先天性門脈欠損症
,
門脈血栓症
pp.719-725
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900473
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肝移植手術における血行再建は,肝移植の予後を左右する最も重要なステップである.血管異常を有しない症例では,吻合が必要な門脈,肝動脈,肝静脈の評価に特別な画像検索は不要であるが,血管異常が認められる場合には,確実な血行再建,手術術式決定のために造影CTあるいは血管造影などの画像検査が必要である.特に,先天性門脈欠損,後天的な門脈血栓症・門脈狭窄・閉塞を合併する症例の移植手術に際しては,シャントの有無・部位,血栓の波及する範囲,狭窄・閉塞の範囲の情報が必須である.
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