Japanese
English
特集 EUS・IDUSの最近の進歩
粘液産生膵腫瘍の診断におけるEUSおよびIDUSの役割
Endoscopic Ultrasonography and Intraductal Ultrasonography for Diagnosing Intraductal Papillary Mucinous Tumor of the Pancreas
伊藤 彰浩
1
,
後藤 秀実
2
,
廣岡 芳樹
2
,
橋本 千樹
1
,
丹羽 克司
1
,
石川 英樹
1
,
岡田 直人
1
,
伊東 輝朋
1
Akihiro ITOH
1
,
Hidemi GOTO
2
,
Yoshiki HIROOKA
2
,
Senju HASHIMOTO
1
,
Katsushi NIWA
1
,
Hideki Ishikawa
1
,
Naoto OKADA
1
,
Terutomo ITOH
1
1名古屋大学医学部第二内科
2名古屋大学医学部光学医療診療部
1Second Department of Internal Medicine, Nagoya University School of Medicine
2Department of Endoscopy, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
EUS
,
IDUS
,
粘液産生膵腫瘍
Keyword:
EUS
,
IDUS
,
粘液産生膵腫瘍
pp.315-322
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900412
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粘液産生膵腫瘍の悪性度診断,進展度診断に際し,EUS,IDUSがもたらす情報をもとに,それぞれの役割について言及した.EUSは,低侵襲に高い診断能を有し,すでに確立した必須の検査法である.IDUSはERPに引き続き施行する精密検査法で,EUSと比較して,やや侵襲性の高い分,得られる情報も多く,さらに高い精度の診断を可能とする.手術適応の決定に際し,最も重要な壁在結節の有無や多発病変の評価に特に有用であり,積極的に施行すべきと考える.どちらか一方で十分に手術適応が診断された場合を除き,初回精査時には,両者の併施が望ましい.また,三次元IDUSは,さらなる客観的な表現法としてのIDUSの進化であり,今後の発展に期待がもたれる.
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