Japanese
English
特集 生体肝移植と画像―12年の成果と21世紀の展望
グラフト肝容積の画像評価
Estimation of Graft Volume in Living-Donor Liver Transplantation
浦田 浩一
1
,
川崎 誠治
1
Koichi URATA
1
,
Seiji KAWASAKI
1
1信州大学医学部第1外科
1First Department of Surgery, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
生体肝移植術
,
標準肝容積
,
グラフト肝容積
Keyword:
生体肝移植術
,
標準肝容積
,
グラフト肝容積
pp.171-175
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900389
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
レシピエントの標準肝容積は,代謝需要を反映していると考えられ,体表面積から推定できる.また,ドナーの肝葉容積の割合は,個々の症例で異なるため,生体肝移植の適応を考える際にはドナーの肝葉容積測定をCTを用いて正確に行うことが不可欠である.グラフトサイズの最小限界は,グラフト容積/標準肝容積比(G/S比)で30%前後と考えられる.術前の容積測定で,ドナーの左葉グラフトを用いてもG/S比が30%未満であると予測された症例では,尾状葉付き左葉グラフト移植や自己肝温存肝移植を考慮する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.