外科領域のpros and cons
生体肝移植における左葉グラフト vs 右葉グラフト 右葉グラフト
海道 利実
1
1京都大学 肝胆膵移植外科・臓器移植医療部
キーワード:
肝臓移植
,
移植片
,
治療成績
,
リビングドナー
Keyword:
Liver Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Living Donors
,
Transplants
pp.1617-1620
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015031179
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生体ドナーの安全性からは,ドナーの残肝が大きい左葉グラフトが望ましいことはいうまでもない.それでは,左葉グラフトを用いることができない場合,移植でしか救命できない患者を目の前にしてどうしたらよいのであろうか?われわれは,(1)より多くの患者に肝移植の機会を提供可能,(2)ドナー手術の短期長期成績は左葉グラフトと同等,(3)レシピエント成績(生存率・合併症)も右葉・左葉で同等の三つの根拠から,右葉グラフトの使用は妥当であると考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2014