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特集 門脈圧亢進症の病態と治療
門脈圧亢進症におけるMR Angiography
Portal Hypertension Detected by Contrast Enhanced MR Angiography
斎藤 聡
1
,
小林 正宏
1
,
池田 健次
1
,
熊田 博光
1
Satoshi SAITOH
1
,
Masahiro KOBAYASHI
1
,
Kenji IKEDA
1
,
Hiromitsu KUMADA
1
1虎の門病院消化器科
1Department of Gastroenterology, Toranomon Hospital
キーワード:
MR Angiography
,
門脈圧亢進症
Keyword:
MR Angiography
,
門脈圧亢進症
pp.729-733
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900347
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腹部領域の検査ではモーションアーチファクトの存在.広範囲の撮像,門脈圧亢進症の側副血行路の不規則走行性などより,従来の造影剤を使用しないMRAよりも,造影MRA(CE-MRA)がよい.CE-MRAは生理的な血流動態の観察,安全で低侵襲,検査時間が短く,撮像範囲が広いなどの利点がある.肝硬変の74%に側副血行路を認め,その頻度は左胃静脈,左精巣/卵巣静脈,傍臍静脈,胃腎シャント,脾腎シャントの順であった.また,3D CE-MRAは同時に撮像可能な動脈相も3D画像で脈管の立体的な把握が可能となり,IVRなどの治療前に有用な情報を得ることができる.また,繰り返し検査が可能なため,B-RTOなどの治療前後での血流動態の変化が経過観察可能である.
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