Japanese
English
特集 肝画像の最先端
MRIとUS―腫瘍検出における相補性と競合性
Comparison between MR Imaging and Ultrasound for the Detection of Hepatocellular Carcinoma and Hemangioma
斎藤 聡
1
,
小林 正宏
1
,
池田 健次
1
,
熊田 博光
1
Satoshi SAITOH
1
,
Masahiro KOBAYASHI
1
,
Kenji IKEDA
1
,
Hiromitsu KUMADA
1
1虎の門病院消化器科
1Department of Gastroenterology,Toranomon Hospital
キーワード:
全肝ダイナミックMRI
,
肝細胞癌
,
肝血管腫
Keyword:
全肝ダイナミックMRI
,
肝細胞癌
,
肝血管腫
pp.55-62
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900008
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
全肝ダイナミックMRIを含む息止め検査のみによる高速MRI検査と腹部超音波検査(以下US)との肝癌診断に関する比較を行った.肝硬変を中心とした慢性肝疾患合併症例における肝癌の検出率はMRI 88%,US 87%とほぼ互角であり,腫瘍径別の検出率にも差がみられなかったが,検出不能症例は相互に異なっており,肝癌の診断に関して,MRIとUSには相補性がみられた.肝血管腫の診断に関してはUSよりもMRIが優れていた.全肝ダイナミックMRIは安全性が高く,快適性に優れ,15分程度の短時間で施行可能であり,慢性肝疾患症例の肝癌スクリーニング検査としてUSと併用すべきと思われた.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.