Japanese
English
特集 門脈圧亢進症の病態と治療
超音波による門脈圧亢進症の診断
Ultrasound Diagnosis of Portal Hypertension
杤尾 人司
1
,
岡部 純弘
2
,
工藤 正俊
3
Hitoshi TOCHIO
1
,
Yoshihiro OKABE
2
,
Masatoshi KUDO
3
1神戸市立中央市民病院臨床検査技術部
2神戸市立中央市民病院消化器センター内科
3近畿大学医学部消化器内科
1Division of Abdominal Ultrasound, Kobe City General Hospital
2Department of Gastroenterology, Kobe City General Hospital
3Department of Internal Medicine, Kinki Medical University
キーワード:
超音波
,
門脈圧亢進症
,
側副血行路
,
超音波ドプラ法
,
B-flow
Keyword:
超音波
,
門脈圧亢進症
,
側副血行路
,
超音波ドプラ法
,
B-flow
pp.712-721
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900345
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超音波による門脈圧亢進症の診断法について概説した.門脈圧亢進症の存在を診断するうえで重要な所見は,腹水や脾腫,胆嚢壁や腸管壁の肥厚,さらに様々な側副血行路の存在などであり,これらを超音波にて検索することにより比較的容易に診断できる.また,Bモード超音波で肝の形態的な観察を行い,ドプラ法にて肝動脈の末梢血管抵抗や肝内門脈の血流速度,方向,波形パターン,また肝辺縁部の末梢動脈血流と末梢門脈血流との比較,側副血行路の有無や血流方向を検索することにより,門脈圧亢進症の原因疾患を正確に診断することが可能である.
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