講座 MRIの基礎から臨床応用
膵疾患の診断
今井 裕
1
,
新本 弘
1
1慶應義塾大学医学部放射線科学教室
pp.401-408
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900302
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はじめに
膵臓は,かつて診断の難しい暗黒の臓器と言われていた.しかし,近年の種々の画像診断,すなわち超音波,CTならびにMRI検査は,非侵襲性でありながら膵疾患の診断を確実に進歩させた.特にMRcholangio-pancreatography (MRCP)の登場は,これまで盛んに行われてきた内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangio-pancreatography:ERCP)の適応を減少させた1).本稿では,膵疾患に対するMRI検査法ならびに各疾患の所見について概説する.
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