今月の主題 膵疾患
技術解説
膵疾患の超音波診断
伊東 紘一
1
1自治医科大学臨床病理部
pp.487-496
発行日 1981年5月15日
Published Date 1981/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911228
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最近の超音波診断学の進歩は,膵疾患診断のうえに画期的な前進を薬もたらしたと言える.特に膵癌の診断では超音波ガイド穿刺術が完成し,消化器系疾患の中で最も困難視されていた膵癌の診断に希望をもたらした.しかしながら,超音波診断の中で膵はやはり難しい対象であり,膵疾患の診断に携わる多くの医師及び技師は超音波検査法に翌熟し,早期発見,根治手術を目指さなければならない.今回は膵疾患に対して,どのように超音波を用いてアプローチしていくのかという点と読影のポイント及び,もうほとんど完成したと考えてよい膵生検穿刺法の手技と成績を述べることとする.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.