Japanese
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特集 肝細胞癌との鑑別を要する良性腫瘤―画像と病理
肝血管筋脂肪腫
Angiomyolipoma of the Liver
松崎 健司
1
Kenji MATSUZAKI
1
1徳島大学医学部放射線科
1Department of Radiology, University of Tokushima
キーワード:
肝血管筋脂肪腫
,
CT
,
MRI
,
ダイナミック検査
,
ケミカルシフト画像
Keyword:
肝血管筋脂肪腫
,
CT
,
MRI
,
ダイナミック検査
,
ケミカルシフト画像
pp.21-25
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900243
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疾患概念 肝血管筋脂肪腫は稀な良性の間葉系腫瘍であり,組織学的には血管成分,平滑筋成分,脂肪成分がさまざまな割合で混合して認められる.中年女性に好発し,小病変では症状に乏しく偶然に発見されることが多い.結節性硬化症との関連は10%程度とされ,多発傾向および腎血管筋脂肪腫の合併をみる.自然破裂の報告例は少なく悪性化は極めて稀なため,診断がつけば通常は積極的な治療を行わず経過観察となる.画像上は腫瘍内の脂肪成分の同定が重要であり,dynamic studyや血管造影による多血性と,造影後期相への増強効果の遷延が診断の一助となる.
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