Japanese
English
症例報告
術前診断に苦慮した肝血管筋脂肪腫の2切除例
Two Resected Cases of Hepatic Angiomyolipoma
光永 修一
1
,
小西 大
1
,
長谷部 孝裕
2
,
中郡 聡夫
1
,
高橋 進一郎
1
,
後藤田 直人
1
,
木下 平
1
Shuichi MITSUNAGA
1
,
Masaru KONISHI
1
,
Takahiro HASEBE
2
,
Toshio NAKAGOHRI
1
,
Shinichirou TAKAHASHI
1
,
Naoto GOTOHDA
1
,
Taira KINOSHITA
1
1国立がんセンター東病院上腹部外科
2国立がんセンター研究所支所臨床腫瘍病理部
1Department of Hepatobiliary-Pancreatic Surgery,National Cancer Center Hospital East
2Pathology Division,National Cancer Center Research Institution East
キーワード:
肝血管筋脂肪腫
,
HMB-45
Keyword:
肝血管筋脂肪腫
,
HMB-45
pp.693-699
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100066
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要旨 肝炎ウイルスや腫瘍マーカーがともに陰性であった2例を報告する.腹部USで比較的境界明瞭な内部不均一で血流が豊富な高エコー腫瘍として描出され,腹部CTにて,動脈相における不規則な濃染像と遅延相にて部分的に造影効果が遷延する所見を認め,血管造影では,動脈後期相より比較的均一に濃染され,門脈相においても造影効果は遷延していた.腹部MRIでは,T2強調像において高信号を示し,脂肪強調像で腫瘍内に明らかな脂肪成分は認めなかった.1例は生検を行ったが確定診断に至らず,肝細胞癌を否定できないため2例とも切除を行った.病理診断はともに肝血管筋脂肪腫であった.(消化器画像2005;7:693―699)
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