Japanese
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特集 肝細胞癌との鑑別を要する良性腫瘤―画像と病理
限局性結節性過形成
Imaging of Hepatic Focal Nodular Hyperplasia
金 東石
1
,
村上 卓道
1
,
中村 仁信
1
Tonsok KIM
1
,
Takamichi MURAKAMI
1
,
Hironobu NAKAMURA
1
1大阪大学医学部生体情報医学講座
1Department of Radiology, Osaka University Medical School
キーワード:
限局性結節性過形成
,
良性肝腫瘍
Keyword:
限局性結節性過形成
,
良性肝腫瘍
pp.17-20
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900242
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疾患概念 限局性結節性過形成(focal nodularhyperplasia)は正常肝細胞の過形成変化による良性病変である.原因は不明であり,若年から中年に好発し,女性に多いとされている.非硬変肝に発生するが,先天性門脈欠損症の肝内に好発することも知られており1),その成因に肝内血流異常が関与している場合があると考えられている.臨床的には無症状で偶然発見されることが多く,腫瘤が大きい場合に腹部腫瘤,肝腫大,腹部不快感,腹痛を認めることもある.悪性化もなく,肝細胞腺腫のように腫瘍内あるいは腹腔内出血を生じることも稀であるため,治療を要することも稀である.
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