特集 肝胆膵の新WHO分類 完全解説
良性肝腫瘍−限局性結節性過形成(FNH),肝細胞腺腫(HCA)−
原留 弘樹
1
1北里大学医学部放射線診断科/新世紀医療開発センター先端画像解析学
キーワード:
限局性結節性過形成
,
肝細胞腺腫
,
超音波検査
,
MRI
,
ガドキセト酸ナトリウム
Keyword:
限局性結節性過形成
,
肝細胞腺腫
,
超音波検査
,
MRI
,
ガドキセト酸ナトリウム
pp.268-284
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002091
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本稿では,良性肝細胞性腫瘍として限局性結節性過形成(focal nodular hyperplasia;FNH)と肝細胞腺腫(hepatocellular adenoma;HCA)について概説する.WHO分類第4版からの変更点は,FNHでは典型的所見の一部しか満たさない病変を“FNH variants”と呼称していたものをトーンダウンし,シンプルにFNHのみとなった.HCAは,悪性転化と密接な関係のあるβ-catenin mutationの有無に重点を置いた分類に一部変更があり,β-catenin mutated HCAと,β-catenin mutationを伴うinflammatory HCA(β-catenin mutated inflammatory HCA)が同じ亜分類に入れられ,glutamine synthetaseの過剰発現の程度によりさらに3つに細分類された.
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