Japanese
English
特集 超音波革命―ハーモニックイメージング
造影ハーモニック超音波の肝疾患における応用
Clinical Application of Contrast Harmonic Imaging in Liver Disease
松谷 正一
1
,
丸山 紀史
1
,
江原 正明
1
,
税所 宏光
1
,
大藤 正雄
2
Shoichi MATSUTANI
1
,
Hitoshi MARUYAMA
1
,
Masaaki EBARA
1
,
Hiromitsu SAISHO
1
,
Maso OTHO
2
1千葉大学医学部第一内科
2放射線医学総合研究所
1The First Department of Medicine, Chiba University School of Medicine
2National Institute of Radiological Sciences
キーワード:
超音波造影剤
,
ハーモニック画像
,
造影超音波
,
肝腫瘍
Keyword:
超音波造影剤
,
ハーモニック画像
,
造影超音波
,
肝腫瘍
pp.687-693
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900231
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造影ハーモニック画像は,造影剤の量や種類,撮像条件(音圧,フレーム数,焦点深度)に大きく影響される.そのため,手技や画像評価に際しても,撮像条件の理解が必要となる.レボビストを用いたハーモニック超音波では,高い音圧での間欠的な観察が適する.また,レボビストは肝臓への蓄積性が高いため,静注3分後から,高い音圧で観察すると,末梢血管での強い造影効果を示す.しかし,今後はBモードでの造影効果の強い造影剤の開発により.主要な血管から末梢血管まで,造影効果を実時間で観察できるようになるものと考えられる.肝腫瘍では造影超音波により,早期相での動脈性vascularityや濃染像の有無,後期相における腫瘍の染影程度が判定され,腫瘍の鑑別や治療効果判定への応用が期待される.
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